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本学初のオンライン型災害対策本部ロールプレイング図上訓練を実施

ニュース
2022年03月03日

 オンライン型災害対策本部ロールプレイング図上訓練として、3月1日、3日の両日、「オンライン クロノロジー・AI防災研修会」(参加者43名)を開催しました。
 本取組は、文部科学省の「国立大学経営改革促進事業」の支援対象③「新たな日常」に向けて、新型コロナウイルス感染症の拡大に対応した質の高い教育研究等の実践として認められた「岡山大学新型感染症等マルチハザード教育訓練Station」事業の一環として実施しました。
 研修会では、南海トラフ震源域内部で断層割れが起こり、岡山県南部でマグニチュード8.0の大規模地震が発生したとの被害想定に基づき、災害対策本部事務局を構成する情報班等の各班に対して、発災後初動2時間までの緊迫した状況の中で、様々な状況付与を行い、その内容をSaaS版クロノロジーに記録するとともに、指揮官から出される数次の情報要求に対して各班で行うべき危機対応をそれぞれの班で対話(Dialog)して解決策を見出していくという内容です。

研修計画
【訓練/演習】災害対策本部編成表

 SaaS版クロノロジーには日本ユニシス社の「災害ネット」を、SNSの状況付与に株式会社JX通信社の「FASTALERT(ファストアラート)」を活用し、臨場感あふれる訓練となりました。
 それぞれの研修会のクロージングにAAR(After Action Review:振り返り意見交換会)を全員で実施し、「クロノロジーの入力に追われたが、初動の危機対応のやるべきことが理解できた」、「コロナが収束すれば対面でクロノロジー訓練をやってみたい」などの活発な交流が行われました。
 また、状況付与の作成支援及び当日参加いただいた株式会社JX通信社 公共戦略チームリーダー 広兼氏からは、「今回のような発災後の災害対策本部運営に焦点をあてた、2時間にもわたる実践的な訓練シナリオを通じたリモート型図上演習を実施している民間企業はまだまだ少なく、コロナ渦における災害対応を万全なものにしていくためにも、他民間企業でも同様に取り組んでいくことが望ましい。」とのコメントをいただきました。
 今後、こうしたwithコロナ下で推奨されるオンライン訓練を深化させていきたいと、訓練統括役 山﨑 研究協力部長は語っています。

クロノロジー研修の様子1
研修の様子
クロノロジー研修の様子2
株式会社JX通信社 広兼氏によるご説明